陶芸家
NHKの朝ドラ「スカーレット」のヒロインは信楽焼の陶芸家です。
また、日経「私の履歴書」は、楽茶碗の陶芸家・十五代楽吉左衛門さんを取り上げています。
私の中で、陶芸家と言えば、幸兵衛窯の加藤卓男先生が忘れられない存在です。
20年余前の平成10年に、三輪酒造の160周年を記念して、加藤卓男先生に三彩瓶子の作品を作ってもらいました。
最初は陶器問屋の部長から、「加藤先生のお願いしてみます」という程度の話でしたので、そうですかという感じだったのですが、半年くらい経ったある日、出来ましたと言われびっくりしました。
結果的に、販売価格100万円で、松坂屋様に20本売っていただいたのですが、一回の窯で出来るのは2~3本でしたので、全部が納品されるまで約1年かかりました。
陶芸作品は、作者が納得いくものしか世に出さないので、箱書きのないものは値打ちがないそうです。
楽吉左衛門さんも書いておられましたが、父親から言葉で教えられたものはなく、生まれ育った家の中で感じたものを自分で作り出して来られたと言われました。
加藤卓男先生も同じような事を言っておられたように思います。
陶芸家だけではなく、芸術を志す人達の日々の努力は、大変な事なのだとつくづく思います。
酒造りの杜氏達の思いも相通じるものがあるのではないでしょうか。
スポンサーサイト